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准教授 美紗子(40)
 …膣はこんなにも贅をつくしている。
 完全主義者の岩下透は美紗子の膣に初めて指を挿入した感想を呟いた。

 陰唇を粘液で濡らして挿入を誘い、襞で摩擦して気持ち良さを与え、そしてGスポットで締めつけて射精させる。
 それに比べて男はグロテスクな肉棒だけだ。その醜悪な形、故に行為は限定され、女に快感を与えるために一心不乱に腰を動かす。

  …俺は都合よく遊ばれるセックスの奴隷なのか。
  …上等じゃねえか。

 岩下透は脳裏で呟いて挿入した指の二本で美紗子のGスポットの腫れを撫で上げた。

「ああぁぁン!」
 美紗子の腰が上下に弾んでピクピクンと震えた。

 その彼女の過敏な反応に透は驚いたが、それが演出ではないのがわかる。指の締め付けが噛むように強いのだ。挿入した二本の指が身動きできないほどに締め付けられている。

「凄い締め付けだ!」
 透はGスポットの腫れを捉えながら指を抜き挿す。

「ああぁン…アアン…ああぁン」
 美紗子が指の愛撫に腰を預けるようにして啼き始めた。

 女は本当にこの部位が気持ちいいのだなあと透は思うが、実際、美紗子は婦人雑誌でGスポットの知識を得ながらテレビ局のふにゃちん爺に無視されてきた。だから透の指の愛撫で気持ち良さを体感すると、あげる声も歓喜に充ち溢れている。

「ああン…いいぃ…ああン」

「美紗子先生…ここが気持ちいいの」
 透は指の先で快感スポットの腫れを突き上げて訊く。

「ああン!…そこぉぉぉぉ」
 美紗子は腰をしゃくりあげるようにして叫ぶ。 

 透はGの腫れを擦り上げるようにしたら美紗子は潮を噴いてしまうのがわかっていた。だが、完全主義者の透は気を鎮める。

 何事も最初が肝心だった。指で噴かせてしまったら如何にもあっけない。男の存在感が薄くなる。
「美紗子先生、もっと強く刺激して欲しいか」

「欲しい、欲しい」
 透のわかりきった質問に美紗子は顔をうんうん頷かせて応える。

 透は美紗子の膣から指を引き抜くとベルトを弛めてズボンを足元に脱ぎ落とした。まだ初々しさが残っている陰茎が巨大に勃起して聳え立っている。

 透は勃起を誇示するように前へと進み出て美紗子の手を掴んだ。テーブルに身を反らしていた美紗子が起き上がって改めて勃起を見つめから握りしめた。

「ぁぁ…大きい、硬い」
 美紗子がため息をついて感嘆する。

「これをどこに挿れるの」
 透はネットのエロ動画の男優のように彼女に訊く。

 美紗子もセックスの最中に男に問われたらどのように答えたらいいのかわかっている。
「オマンコ…美紗子のオマンコ」
と、透の機嫌を損ねないように淫語で二度も応える。

 美紗子は社会的な地位のある女なのに、この四文字の淫語が少しも嫌ではない。むしろ男に要求されて口にすると腰の奥がギュッと収縮して気持ち良くなるのを覚える。

「挿れてみな」
 透はそう言って腰を進めて、勃起を美紗子の方へと差しだす。

 美紗子は勃起を握りしめ、股間の中心へと引寄せようとするが膣口すれすれの所で止まってしまう。

「いや!」
 美紗子は小さな悲鳴を上げて握りを引っ張る。

「…はいらないぃ!」
 美紗子は悲痛な声で不満を口にする。

 また始まった透の陰湿ないじめ。挿入の寸止めは女にとっては居た堪れない。その苦しさは美紗子の精神だけではなく肉体までが悲鳴を上げる。美紗子の女体が勃起を咥えようと膣口を何回も窄めては粘液を吐き流してくる。
 


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