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准教授 美紗子(21)
 花火大会は前半が終わり、街路灯が点灯して湖畔が明るくなった。

 暗闇を幸いに淫らな行為に耽っていたのは美紗子と岩下透だけではなかった。あのゼミのペアもそうだし、他にもそのようなペアが多かった。
 
 ゼミのペアは美紗子たちの近くにいて、あの美人な女子学生が街路灯の明かりに急いでブラウスのボタンを締めていた。

 美紗子はといえば透の愛撫に萎えて彼の腕にしがみ付くようにして身体を支えていた。そして、
「…もうゆるして」
と、繰り返しお願いしている。

 そして身体を透の腕から少しでも逃がそうとするが、腰に巻き付いた彼の腕が緩まないので諦めて、また預ける。

 湖畔の通りに陣取っている男女のペアがくっ付いたり離れたりしているうちに、花火大会の後半が始まるのか街路灯が消えて湖畔はふたたび闇に包まれた。

 美紗子はふたたび岩下透に抱き寄せられた。腰を腕で引き寄せられ、女の部分を包まれる。

 そんな完全、密着の体勢で抱き寄せられたら女は萎える。美紗子は岩下透の腕に抱き付くような姿勢で身体を預けた。

 テレビでは美脚の奥を妄想させ、大学の准教授になってもテーバックのラインを見せつける女の命の部分を透は完全に手中にした。夜空ではその透に対して祝杯を上げているかのように花火の光彩が輝き、湖面は金色に煌めく漣を岸辺に寄せている。

 その後半の花火も佳境を過ぎて、打ち上げの間隔が空いてくると、湖畔が闇で包まれる時間が長くなった。男女のペアは待ってましたとばかり密着を強くした。

 闇のあちらこちらで女の生白い肌が浮かび揺らぎだし、透のすぐ近くでは、あのゼミのペアが不穏な動きを始めた。

 女の背後に男が身体を寄せているのか、女の首の白さだけが浮かんでいて前後に揺れ動いている。その女が声を漏らしているのか、笛の高音域のような声も時折、聴こえてくる。

 …この女もスカートを穿いている。
 透はペアの過激な行為に嫉妬した。が、感化されたのも事実だった。

 透は美紗子を相手に一時間近くも、ズボンの中で堪えていた勃起を掴みだした。そして、美紗子の恥部から手を放して、背後に身体を移した。

 美紗子は敏感だった。スカートを捲って股に勃起を差し込んだ瞬間、
「だめぇ」
と一声、後ろ手で勃起を掴んだ。

 透も男だった。自尊心というものがある。一旦、出した抜き身は簡単には納められない。美紗子の手に掴まれたままお尻に腰を押し付ける。

 美紗子も掴んだ物に驚いたのか、すぐに手を放して腰を逃がそうとする。透は美紗子の腰を逃がすまいと腕で強く抱き寄せた。

 非力な女でも身体を捧げる気が無ければ、腰を落としたり捻ったりすれば膣口は簡単に逃がすことができる。

 しかし美紗子の腰の逃がしには甘さがあった。勃起を拒絶するには腰の角度が前傾しているのだ。つまり膣口を背後の方へと向けた角度ということ。

 透は美紗子のお尻の谷間に勃起を擦りつけながら欲求に喘いでいたが、先っぽがしだいに女の粘膜に擦りつけられる感触を覚えるようになっていた。その感触がいっそう強くなっていく…。

 いきなりだった。

 勃起の先が肉の窄みにずるりと埋没したのだ。

「ああぁ…!」
 美紗子の口から声が上がり、後ろ手で透の髪を鷲掴んだ。

 透も興奮して美紗子の胸をブラウスの上から掴み、腰をぐいぐいとさせて、勃起の全貌を美紗子の中へ抉り込んでいった。

「あぁぁ…いゃぁぁ!」
 美紗子の切ない悲鳴が夜空に吸い込まれていく。

 夜空では花火大会の最後を飾る花火の大菊、小菊が炸裂して光彩が湖畔に降り注ぐ。

 透は背後から美紗子を抱き締めて勃起を抜き挿していった。勃起と粘膜との摩擦はこの世のものとは思えないほどに気持ち良く、男でも声を上げてしまいそうだった。ましては憧れていた女の粘膜だった。

 美紗子はといえば堪えきれずに震えた声を漏らしている。テレビ局のふにゃちんと比べて、次元が異なる太さと硬さで下半身が震えるほどの摩擦で、口を強く結んでも声が漏れていく。

「ぁぁ…ぁぁ…ぁぁ…ぁぁ…ぁぁ…ぁぁ」
と。

 その美紗子の漏らす声に、時折、素直な気持ちが混じってくる。

「ぁぁ…いぃぃ…あぁぁ…ぁぁ…あぃぃ…いぃ!」

 透は射精しそうになると抜き挿しを中断して夜空を見上げ、下半身の興奮を鎮めた。そうして鎮めると美紗子に話しかける余裕も出てくる。

「気持ちいいの」
 どうしても透はそれを訊いてしまう。
 
「…」
 美紗子は応えずにただ顔を振る。そして声を漏らす。摩擦を止められても下半身が蕩けるような快感に充たされている。

 時として快感は腰の奥で花火のように弾けて小刻みな痙攣が膣と内腿を襲う。そのとき美紗子は、
「ぁぁ」
と、切ない声を漏らす。

 そんな二人の至福な時間はいつまでも続かない。まだ女の粘膜に不慣れな透は限界に達していた。いくら夜空に視線を預けて気持ちを鎮めても、膣の気持ち良さには耐えられない。

 透は下半身を激しく痙攣させて美紗子の中に噴射した。

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