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DATE: 2017/06/30(金)   CATEGORY: 秘書 萌美(41-60)
秘書 萌美(41)
 小野田は輝彦が興奮しているのがわかっていた。いますぐにでもズボンから勃起を掴みだして乳房に押しつけたいのが、彼の背中から読みとれるほどだ。

「夜はまだ長いです。飲みましょう」

 小野田は残酷にも彼を席に呼び戻すことにした。小野田ハウスの宝物に簡単には触れさせない。

 輝彦は苦しい何かを吹っ切る様にして、萌美の傍から踵を返すと席に戻った。

「楽しみは残しておいて、飲みましょう」
 ソファーに座り直した輝彦に小野田はグラスを渡して、赤ワインを注いでいく。

 輝彦は無言で頷き、グラスを小野田の方へ差し出しながらも、顔は女の方へ向けている。その女は美乳を惜しげもなく晒して、顔だけを背けて啜り泣いている。

 萌美は哀しくて泣いているのではなかった。いまとなっては小野田を信じるしかなく、秘書としてお客様に失礼な態度を取ったことに対する戒めなのだと言い聞かせていた。それでも啜り泣きが漏れるのは、身体が辱められることに過敏に反応して唇が震えてしまうからだ。

「ぁ…ぁ…ぁぁ」

 屈辱の姿が萌美の身体を微かに震わせている。その震えが乳房へと増幅されて、男たちの目にもわかるほどに美乳を震わせている。

「たまらないですね…」
 輝彦がため息をついて、物欲しい顔を小野田に向けてくる。

 その彼に小野田は次の一手を囁く、
「あの脚も広げてみましょうよ」と。

 輝彦は飲みかけたワイングラスをテーブルに置いて、目を剥くと、
「いいですね」
と、勢い良くソファーから立ち上がる。

 小野田は背徳な雰囲気に染まってきた輝彦を見て、満足した笑みを顔に湛える。

 輝彦はというと、艇内のシャワールームからバスローブの腰帯を持ってきて萌美の傍にいく。

「僕ではなく社長を恨みなよ」
 輝彦はそう言って萌美の傍にしゃがみ込み、バスローブの帯で女の両足首を結ぶと、脚が開くように調整して、椅子に括りつけていく。

 萌美は膝をすり合わせて閉じようとするが、足首が引かれるように椅子に結ばれているので、しだいに力尽きて脚が開いていく。

「あぁ…ぁぁ…ぁぁ…」

 萌美の口から情けない声が漏れていく。どうじに広げられていく脚の付け根に乏しい布のショーツが男たちの目に晒される。悩ましいパンストを穿いた美脚の付け根をショーツの切れ上がった布が左右に分けているのが…。

 輝彦はたまりかねて萌美の傍にしゃがみ込んで女の股間に顔を埋めようとするが、また小野田に呼び戻される。

「飲みましょう。楽しみは最後まで残しておくものですよ」と。

 輝彦は悔しさに歯ぎしりするがソファーに戻る。この辺が親父の七光りで部長になった輝彦と叩きあげで社長になった小野田との差だ。男の本能を敵にも味方にもできる小野田と、本能に火が点いたら周りが見えなくなる輝彦との差ともいえる。

 小野田は戻ってきた輝彦のグラスに白ワインを注ぎ、自分のグラスにも注いで、薫りを口に含んでから飲干す。

 その忌々しいほどに落ち着き払った小野田に、さすがの輝彦も悪態をつく。
「美人の服を脱がせて見せつけながら酷なことをするものですな。これでは取引は前へ進みませんよ」と。

 小野田は輝彦の悪態を聞き流して、改めて萌美を見つめる。
 
 研修で抱いたときよりも痩せていた。顔が少しやつれ、肩の肉も削げている。それなのに乳房だけが生き残って、可哀想なくらいに突き出している。それでも女の柔らかさを失わないでいるのは、天性の恵まれた体質としかいいようがない。

 その彼女の美脚が引き開かれて恥部を男たちの目に晒している。男の好奇な視線に晒されて濡らしてしまっているのか、ショーツの布に女の形まで映している。

 …男にとっては、めちゃくちゃにしたい女なのかもしれない。

「好きなようにしてもいいですよ。ただし、小野田ハウスを指名の八社にいれてください」

 小野田は萌美から視線を戻すと、輝彦を真直ぐに見つめて切り出した。輝彦も彼がそうくると予想していたのか、
「いいでしょう。間違いなく指名八社の中に小野田ハウスをいれます。これでどうです」
と、彼の条件を復唱してから返事をしてきた。

 その輝彦に対して小野田は頷くと、
「わたしの前でよければ、どうぞお好きなように」
と、お墨付きを彼に与えた。


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