秘書の査定2(2)
社長室にも応接間が設けられている。小さなテーブルを挟んで一人用のソファーが置かれているだけで秘書と内密な事をするには丁度良い。
面談のトップを指名された萌美は厨房で珈琲を淹れながら小野田にどのような態度をとるか思案していた。
秘書の人員を減らすという。
わたしはまだ若いから人員には含まれないと思うが、もし愛人がばれていたらどうするか…。総務への左遷を受け入れるか、それとも泣きついてお詫びするか。中古マンションから憧れの新築タワマンに転居できたのに。
いまさら…いや!
ともかく萌美は淹れた珈琲を盆に載せて社長室へとハイヒールの踵を返した。そして、秘書室との境にある観葉植物の植え込みから身体を一歩、社長室へと踏み出してご挨拶をした。
「よろしくお願いします」
萌美は深々と頭を下げてお辞儀をした。
小野田は黙って社長席から腰を上げると応接間のソファーに座り直し、
「こちらに」
と、萌美に正面のソファーを手で示した。
萌美は慇懃に応接間の方にヒールを進めてソアァーに腰を下ろす。意識してスカートの裾をできるかぎり腰までずりあがらせる。
そして脚と奥までを小野田の目に披露した。淡い黒のサスペンダータイプのパンストを穿いた自信のある美脚。そのパンストの刳り抜かれたクロッチの部分からマチ無しのパンティーが女の形を映して社長の目に見えているはず…。
さらにはブラウスのボタンを一段、外しているのでGからHになったカップのブラジャーで寄せられた乳房が深い谷間を造っている。
…うちの秘書をこんなに磨きおって電鉄の奴。
小野田は萌美の艶に嫉妬し、しばらく彼女を見つめてから切り出した。
「京葉電鉄の開発部長の愛人になったのか。どうなんだ」と。
萌美の顔色が変わる。
…この際、嘘はつかないほうが。
「申し訳ございません」
萌美はそう言って視線を下げた。
あっさりと罪を認めてきたので小野田も言葉が無かった。だからといって見過ごすわけにもいかない。
「相手は妻帯者だ。そのうち捨てられる。どうする。秘書も解雇されて高給も無くなる。普通のOLの給与で我慢できるか。できないだろうが!」
小野田は言葉柔らかく説教していたが、最後の方は声を荒げた。
萌美の顔色が変わった。左遷ではなく解雇と小野田は宣告してきたのだ。
「…そんな」
萌美は唇を震わせた。
「そんな堕落した生活をしていると、街で悪い男に掴まってアダルトの女にされてしまうぞ!」
小野田の声は秘書たちの耳にも聴こえているらしく、忙しなくヒールの靴音がするとガチャッと社長・秘書室のドアが施錠される音がした。
萌美が啜り泣きだした。
小野田は責めたてる。
「萌美くんは五百人を超える応募者から選抜された女だ。なぜ、そんな安売りをする。俺や秘書たちに対するに裏切りでもあるのだぞ。なぜ、それがわからんのか!」
萌美の泣き声が大きくなる。
「席に戻れ!首にしてやる!」
小野田は極め付けの言葉を投げつけた。美女いじめの昂奮を抑えることができなくなっていた。
面談のトップを指名された萌美は厨房で珈琲を淹れながら小野田にどのような態度をとるか思案していた。
秘書の人員を減らすという。
わたしはまだ若いから人員には含まれないと思うが、もし愛人がばれていたらどうするか…。総務への左遷を受け入れるか、それとも泣きついてお詫びするか。中古マンションから憧れの新築タワマンに転居できたのに。
いまさら…いや!
ともかく萌美は淹れた珈琲を盆に載せて社長室へとハイヒールの踵を返した。そして、秘書室との境にある観葉植物の植え込みから身体を一歩、社長室へと踏み出してご挨拶をした。
「よろしくお願いします」
萌美は深々と頭を下げてお辞儀をした。
小野田は黙って社長席から腰を上げると応接間のソファーに座り直し、
「こちらに」
と、萌美に正面のソファーを手で示した。
萌美は慇懃に応接間の方にヒールを進めてソアァーに腰を下ろす。意識してスカートの裾をできるかぎり腰までずりあがらせる。
そして脚と奥までを小野田の目に披露した。淡い黒のサスペンダータイプのパンストを穿いた自信のある美脚。そのパンストの刳り抜かれたクロッチの部分からマチ無しのパンティーが女の形を映して社長の目に見えているはず…。
さらにはブラウスのボタンを一段、外しているのでGからHになったカップのブラジャーで寄せられた乳房が深い谷間を造っている。
…うちの秘書をこんなに磨きおって電鉄の奴。
小野田は萌美の艶に嫉妬し、しばらく彼女を見つめてから切り出した。
「京葉電鉄の開発部長の愛人になったのか。どうなんだ」と。
萌美の顔色が変わる。
…この際、嘘はつかないほうが。
「申し訳ございません」
萌美はそう言って視線を下げた。
あっさりと罪を認めてきたので小野田も言葉が無かった。だからといって見過ごすわけにもいかない。
「相手は妻帯者だ。そのうち捨てられる。どうする。秘書も解雇されて高給も無くなる。普通のOLの給与で我慢できるか。できないだろうが!」
小野田は言葉柔らかく説教していたが、最後の方は声を荒げた。
萌美の顔色が変わった。左遷ではなく解雇と小野田は宣告してきたのだ。
「…そんな」
萌美は唇を震わせた。
「そんな堕落した生活をしていると、街で悪い男に掴まってアダルトの女にされてしまうぞ!」
小野田の声は秘書たちの耳にも聴こえているらしく、忙しなくヒールの靴音がするとガチャッと社長・秘書室のドアが施錠される音がした。
萌美が啜り泣きだした。
小野田は責めたてる。
「萌美くんは五百人を超える応募者から選抜された女だ。なぜ、そんな安売りをする。俺や秘書たちに対するに裏切りでもあるのだぞ。なぜ、それがわからんのか!」
萌美の泣き声が大きくなる。
「席に戻れ!首にしてやる!」
小野田は極め付けの言葉を投げつけた。美女いじめの昂奮を抑えることができなくなっていた。
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